夜の生きもの撮影で、60mm Macroと12–100mmのどっちを付けるか。小さいカエルや虫を大きく写したい日は60mm、歩きながら景色も生きものも撮りたい日は12–100mm。どちらが上というより、担当がかなり違います。
QUICK GUIDE
先に結論
- 60mm Macro:小さい生きもの、目や皮膚の質感まで寄りたいとき
- 12–100mm:生きものと周囲の環境を一緒に残したいとき
- まだ何に会うか分からない日は、12–100mmから始めると動きやすい

MY CAMERA 01
ボディーはOM-D E-M1 Mark II
使っているカメラはOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II。現在は生産終了モデルですが、60mm Macroと12–100mmのどちらもマイクロフォーサーズ用なので、同じボディーで付け替えて使えます。
LENS 02
2本の担当はこんな感じ
MACRO
M.ZUIKO DIGITAL ED
60mm F2.8 Macro
35mm判換算120mm相当の等倍マクロ。最短撮影距離は0.19m、重さは185g。小さな生きものを画面の中でしっかり大きく見せたいときの担当です。
ZOOM
M.ZUIKO DIGITAL ED
12–100mm F4.0 IS PRO
35mm判換算24–200mm相当を1本でカバーするズーム。広く写すところから望遠まで、その場で画角を変えられます。重さは561gで、レンズ内手ぶれ補正も搭載しています。
COMPARE 03
数字で見ると、ここが違う
| 項目 | 60mm Macro | 12–100mm |
|---|---|---|
| 35mm判換算 | 120mm相当 | 24–200mm相当 |
| 開放F値 | F2.8 | F4 |
| 最短撮影距離 | 0.19m | 0.15m(Wide)/0.45m(Tele) |
| 最大撮影倍率 | 1.0倍 | 0.3倍(Wide)/0.21倍(Tele) |
| 質量 | 185g | 561g |
MACRO DAY 04
小さい生きものを主役にするなら60mm
葉の上の小さなカエル、枝にいる昆虫、目や指先の形。そういう細部を見せたいときは60mm Macroの出番です。最大撮影倍率1.0倍なので、12–100mmよりも小さな被写体を大きく写せます。
185gと軽いのも、歩く時間が長い観察では助かるところ。ただし120mm相当の画角になるので、近くにいる大きめの生きものや、周囲の環境まで一緒に入れたい場面では窮屈になることがあります。
「この子をちゃんと見る」なら60mm。写真の中でも観察を続けるレンズ。
WALKING 05
何に会うか分からない日は12–100mm
道、木、空、少し離れた場所にいる生きもの。12–100mmは、その場で画角を変えながら撮れるのが強みです。広角側では「どこにいたか」まで写しやすく、望遠側では距離を保ったまま被写体を狙えます。
夜道で何度もレンズ交換をしなくていいのも実用的。まだ撮る相手が決まっていない散策では、まず12–100mmを付けて歩き、マクロで残したい相手に出会ったら安全な場所で60mmへ替える、という流れが分かりやすいです。
FIELD NOTE 06
レンズ交換は、暗い場所で急がない
夜の屋外は、足元が見えにくく、湿気やほこりもあります。生きものを見つけた瞬間に慌てて替えるより、立ち止まれる場所へ移動して、ライトで手元を確保してから交換します。
交換前に見るところ
- 車や人の通り道ではないか
- 足元に水や泥がないか
- レンズキャップと交換するレンズを先に準備したか
- 生きものへ強い光を当て続けていないか
一本だけ持つなら、撮りたいものから決める
生きものの種類も距離も分からない散策なら12–100mm。小さなカエルや虫を探すと決めた観察なら60mm Macro。焦点距離の数字より、「今日は生きものを大きく見せたいか、その場所ごと残したいか」で決めると迷いにくくなります。
夜の観察へ持っていく装備全体は「石垣島の夜の生きもの観察、何を持っていく?」、ライトの使い分けは「H15R CoreとRX-386Rの使い分け」にまとめています。
